最近読んだ神話について

2015年9月13日 by wonderegg | Filed under 未分類.

この頃、ギリシャ神話や日本神話の本を読んでいますが、それら神話の世界には理不尽だなと思うことがけっこうあります。

例えば、ギリシャ神話において、クロノスという神が両親から「お前の下に生まれてくる子どもが成長したら、お前が父であるウラノスの陰部を切り取り権力を簒奪したように、お前も子どもによって権力の座を奪われるだろう」と不気味な予言をされます。この予言に恐れをなしたクロノスは、生まれた子どもを次々に呑み込んでしまいます。『我が子を食らうサトゥルヌス』という絵画に、その場面がおぞましく描かれています。

日本神話では、イザナキとイザナミの神生みにおいて、イザナミがヒノカグツチという火の神を生んだとき、ホト(女陰)を焼かれたイザナミは重傷を負い、間もなく死んでしまいます。夫であるイザナキは、我が子であるとはいえ、妻イザナミを死に至らしめたヒノカグツチを憎み、腰に付けていた剣で切り殺してしまいます。

こういう話を聞くと、とても理不尽だなと思います。子どもの側は好きで生まれて来た訳ではないのに、変な予言のために呑まれてしまったり、故意に母を殺したのではないのに、そんな事情も顧みられず切り殺されてしまったり、生み出された子どもの立場からするとたまったものではありません。「何で生んだ?」「じゃあ生むなよ!」と、自分がその子どもの立場だったらそう絶叫するでしょう。

現代にも、子どもの虐待や殺人などが起こっていますが、人間は神話の時代からあまり変わってない部分があるのだろうなと、そんな風に感じる今日この頃です。



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