ラースと、その彼女

2017年7月6日 by wonderegg | Filed under 未分類.

物語は、喜劇と悲劇が組み合わさったトラジコメディの色合いを帯びています。
ラースはビアンカに、自分の住む町を好きになってほしくて、いろいろなところへ連れて行きます。
それによって、ラース自身が少しずつ社交的になってゆきます。初めてホームパーティーに参加したら、意外と楽しかったです。
ビアンカが病院のボランティアを始めることを応援して、送迎を買って出ます。予定を合わせてくれないビアンカに怒って、時には喧嘩もしたのです。それをボランティア仲間からたしなめられて、愛情と束縛はちがうということを知ったんです。
恋愛をすることで、自分以外の人たちとの接し方を学び、ラースの世界は広がっていきます。そうして次第に映画からは、ある大きな、普遍的なテーマが立ち昇ってきます。
ラースが兄に、さり気なく質問する場面があります。「兄さんはいつ、自分は大人になったと感じた?一人暮らしを始めた時?初めてセックスした時?」その問いに、兄はこう答えます。「自分以外の人の気持ちも、思いやれるようになった時かな」
ラースが手探りで、自分なりのやり方で見つけ出そうとしていたのは、多分「大人になる方法」です。とてもまじめでシャイで臆病なラースだからこその、独自の、あまりにも独創的な方法です。



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